モッチャンの救援

いよいよシーズン到来。
ブルーベリーの花芽が日に日に膨らみ始めた。
心浮き立つ時期がやってきたのだ。
<シャープブルー>
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昨年ウッチャンが持って来てくれたミモザアカシアの若木も満開である。
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大震災以来、かなりショックを受けたのか余震が続くせいなのか本当に全く何もしたくなくなっていた。
それでも昼間はまだ良かった。春の農園は人の心などとは無関係にどんどん動き始める。
やるべき作業は日々増えていく。何も考えなくてもただ機械的に作業を進めていれば気もまぎれた。
しかも農園の中での余震は全く気にならない。
が、夕方以降部屋に戻ってからはそうはいかなかった。
何はともあれとTVを見ると全チャネルが被災状況の報道。
その凄まじさに食事の準備もそこそこ(酒を温めてあり合わせをつまみ…)に見続ける。
そんな合間に頻繁に余震が続く…
道路や鉄道も混乱状態。結果として今月は勝手連活動も中止を決定。

本当に気が抜けていた。おかげで連日まともな食事を準備する気もうせ、寝るのはこれまでより遅くなり午前3時。
荒れた生活といってよい状態が続いた。

そんな状況を見透かしたようにモッチャンが救援にやって来てくれた。
亭主には農園作業のサポートというより、ちゃんとしろと活を入れに来てくれた感じだった。
3月25日昼モッチャン上総一ノ宮到着。
帰路カインズとベイシアで酒と食料を調達。久しぶりにまともな食材を購入した。

初日は半日しかないのでと、モッチャンは大賀ハスの植え替え作業に入る。
昨年は天候不順のせいかあまり花が咲かず、育ちも今一つだったので心配したが、根は思いのほかしっかりしていたので一安心。
<何とも色気のない写真だが大賀ハス植え付け完了の図>
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そして亭主はサンルーム内のレイアウトを整える計画の一環で時期外れだがストーブ台を完成させた。
ここがきちんとしないと他の部分に手がつけられない流れなのだ。
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明日は本格的に本来作業へと話していた矢先友人関谷氏から電話が入った。
「仲間で明日シイタケの駒打ちやるからおいで」と別荘へのお誘い。
一度伺わなくてはと思っていたので「了解」と返事。
何のことはない作業は一日オジャン。あきらめざるを得なくなった。

良く朝10時前悪魔に魅入られたような一日が始まるとは予想もせず軽トラで自宅を出発。
別荘は小湊鉄道月崎駅の近くで拙宅から約20km程度のところにあった。
わかりにくそうなところなので一応googleでルートマップを作っておいたのだがまたこれも慌てて作っていい加減。
スタートしてすぐ大多喜辺りでどっちへ行けばよいのか分からなくなった。
えいやっと感を働かせたつもりが大間違い。房総半島のど真ん中、山間の曲がりくねった田舎道で「ここはどこ?」状態。やおら10年前の地図帳をひっぱりだし現在地確認と情けない始末。
道端のおじさんに「月崎は?」と聞きながらやっと到着したのが昼直前。
みっともないったらありゃしなかった。

別荘ではすでに仲間4人と駒打ちが始まっていた。皆、かっての会社の千葉支店に勤務した先輩後輩たちで縁の深い懐かしい連中。旧交を温めることとなった。
<駒打ち仲間>
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<モッチャンも仲間入り>
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<関谷氏>
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いすみに勝手連があるようにここにもまた一つのプラネットがあった。
春の日差しがこう言った集いを余計に温かく感じさせたのか、大震災どこ吹く風でなんとも心安らぐ一時であった。

関谷氏ご自慢のきのこスープに舌鼓を打ち、収穫したばかりのシイタケを袋いっぱいいただいて別荘を後にした。
そしてまた再び悪夢が始まった。
わかっていたつもりで走り出したルートがまた違ってた…
助手席のモッチャンは何も言わなかったが、内心呆れてたに違いない。
腹の立つぐらい大周りをして家についたら4時近くだったような気がする。片道20kmの往復で距離計は50kmをオーバーしていた…
救いはルートで見つけた「鳳来寺観音堂」。
国の重文指定のお堂で室町後期のものらしい。
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バランスのいいデザインなのになぜか漫画的なかわいさを感じさせる建物だった…

2日目のハプニングは3日目を重くした。
作業メニューは山ほどある。
モッチャンの提案で先ずサンルームの雨漏りの補修から始めた。
亭主の体の固いのを熟知しているモッチャンが率先して屋根に上がってくれたのだ。
仕事の内容は波板の割れたところや釘穴を鼓ーキング材で埋めていく気骨の折れる作業。
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確かにモッチャンの体は柔らかい。亭主がこんな座り方で作業をしたら30秒ともつまい…
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<屋根は丸太の骨組みの上に塩ビの波板が乗ってるだけ…>
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この晩待ってたかのように小雨が降った。いつもならサンルームの中に雨漏りの跡が残るのだが、つぎの朝の確認ではどこにも濡れた個所がなかった。

次いでいよいよブルーベリーの挿し木。
ハイブッシュ系はすでに亭主が360本やり終えていたので今回はラビットアイ系200本が目標だ。
今年はまた新たな挿し木の方法を考えた。
これまでは水の入ったトロ箱の上にピートモスを詰めて挿し木したトロ箱を載せる方式だったのだが、今回は上段のトロ箱の代わりにトロ箱の底板だけを載せ、挿し枝を直接底板に挿して枝を直接下のトロ箱の水の中に入れて発根させてみることにした。
モッチャンは根が腐らないかと疑念を抱く…。
確かにその不安は残るのだが、作業効率と安価さの魅力は大きい。加えて発根してからの施肥についても水性肥料なら均等に与えられる。やってみる価値はあると思った。
ただ失敗したら今年の挿し木は0になる。

<挿し木担当 モッチャン>
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<仕掛けづくり 亭主>
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4日目の昼前にモッチャンが帰京。
珍しく「今回はゆとりがなかったですね。」とのたもうた。
本当に忙しくゆとりのない4日間だった。関谷氏宅の遊びはあったのだが、往復の道探しでこれも疲れの方が大きかった。
ゆとりのなさは実感だろう。
それにしてもこの救援はありがたかった。
おかげでこの間ズッキーニやバジル、パセリといった野菜やハーブの種まきにまで手が伸ばせた。
春は一つ一つは短時間で済む作業が多いのだがなにせメニューの数が多い。
お陰さまで作業メニューがだいぶ減り、混乱気味だった頭もいささか整理がついてきたみたいだ…。

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