母、白寿

9月1日、母99回目の誕生日だった。
明治42年(1909年 酉年)に生まれ、今年は白寿になる。
山口県防府市で生まれ、山口女子師範を出て、教員生活。
昭和16年に父と結婚してから現在まで、主人や子供に附いてソウル、名古屋、東京、沖縄、千葉とその居所を変えながら、20世紀のほぼ全部を生き抜いてきた。まさに女丈夫である。

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先日、「梨を買いに行きたい。」と言い出した。
贈物の好きな母だ。仲間に時期遅れのお中元もどきをしたかったのだろう。
そして、やはり昨年の今ごろ、気分転換に連れ出したのを覚えていたようだ。
いすみ市の北部に位置する岬町はナシやブドウ、カキといった果物の生産が盛んなところだ。
昨年の真夏に連れ出して熱中症の症状を呈したのを気にしたが、注意して連れて行けばなんとかなるだろうと昨年お邪魔した小高梨園に繰り出した。

母は私と違って買い物の度胸がいい。ポンと数万円の梨を購入して名古屋の友人たちに送ってしまった。
そんなお金があったらブルーベリーの苗がなん十本買えるか…なんてグジグジ考える息子を尻目に「ブドウもあるの?」と次を狙う。「勝手にしろ!」とあきらめて自由にさせた。グジグジ…。

しかし、そんな母だから私にはできない発見をいろいろとする。
小高さんの奥さんが大粒のブドウがたわわになってるハウスに連れていってくれた。
観光農園じゃないから摘みに来る客はいない。
ゆっくりし説明をうかがいながら摘んで食べてみた。美味い。私も買いたくなった。
大きな粒は巨峰しか知らなかったが、これは違う品種らしい。
普段は「疲れた」が口癖の母も、買い物に出ると生き返ったような顔になる。

<農園の奥さんがブドウを選んで摘んでくれる。>
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モッチャンの奥さんが母のは白寿を祝った絵手紙を送ってくださった。
その頓知のきいた洒脱なデザインに母も大喜び。さっそく自分の句とともに画集に張り付けていた。
<百歳に向けて背伸び…>
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